人の意見に流されやすい40代女性へ|自分軸を持つために大切な5つのこと
「みんながそう言うなら、私もそうした方がいいのかな」
「本当は断りたいけれど、相手に悪く思われたくない」
「どうしたい?」と聞かれても、自分の気持ちがすぐに出てこない。
そんなことはありませんか?
仕事でも、家族との関係でも、周りのことを考えるのは大切です。
でも、人に合わせることが続いていると、いつの間にか「私はどうしたいんだろう」が分からなくなることがあります。
私自身、以前はかなり人に流されやすいタイプでした。
相手の反応が気になって断れなかったり、自分の意見より周りの意見を優先したり。
エステティシャンとして15年以上、多くの女性とお話ししてきましたが、「人に合わせすぎてしまう」「自分がどうしたいのか分からない」という悩みを聞くことも少なくありませんでした。
だから今は、自分軸を持つことを、何があってもぶれない強い自分になることだとは考えていません。
周りの意見も聞きながら、「私はどうしたい?」「何を大切にしたい?」と自分に戻れること。
それが、自分軸を持つということではないかと思っています。
この記事では、私自身の経験も交えながら、人の意見に流されやすいと感じる人が、自分軸を持つために大切にしたい5つのことをご紹介します。
なぜ自分軸を持つことが大切なのか

今は、SNSを開けばたくさんの人の考え方や暮らし方に触れられる時代です。
「こんな生き方もあるんだ」
「この人の考え方、素敵だな」
選択肢が増えることは、決して悪いことじゃありません。
ただ、周りの情報を見れば見るほど、「私はどうしたいんだろう」と迷ってしまうこともあります。
美容も同じです。
「SNSで人気だから使ってみよう」
「この成分がいいと聞いたから、私も取り入れた方がいいのかな」
15年以上、美容の仕事をしてきて感じるのは、情報をたくさん知っていることと、自分に合うものを選べることは別だということです。
大切なのは、周りの意見を聞かないことじゃありません。
誰かの考え方を参考にしたり、専門家の意見を聞いたりしながら、最後に一度自分に戻って考えてみる。
「私はどうしたい?」
「私にとって大切なのは何?」
その基準が少しずつ分かってくると、周りと違う選択をするときにも、自分なりに納得して決めやすくなります。
自分軸とは、何があっても考えを変えないことじゃなく、迷ったときに戻ってこられる自分なりの基準を持つこと。
40代は、仕事や家族、自分自身のこれからなど、これまでとは違う選択をする場面も増えてきます。
だからこそ、周りの「こうした方がいい」だけじゃなく、自分が大切にしたいことにも目を向けていきたいと思います。
このあと、自分軸を持つために私自身が大切だと感じていることを、5つに分けてお伝えします。
自分軸を持つために大切な5つのこと

自分軸は、ある日突然できるものじゃないと思います。
私自身も、以前は周りの反応を気にして、自分の気持ちより相手を優先することがよくありました。
そこから少しずつ変わっていったのは、「もっと強くならないと」と思ったからじゃありません。
自分が何を大切にしたいのかを考えたり、断れなかった自分の気持ちに気づいたり、小さな場面で自分の意見を伝えてみたり。
そうした経験を重ねるうちに、以前よりも「人は人、自分は自分」と考えられるようになりました。
ここからは、その経験を振り返って、今も大切だと感じていることを5つご紹介します。

全部を一度に変える必要はありません。
まずは「これは今の自分に必要かもしれない」と感じるものから、考えてみてください。
①自分が大切にしたいことを知る
人の意見に流されやすいときは、意志が弱いんじゃなく、自分が何を大切にしたいのかが、まだはっきりしていないこともあります。
私自身も以前は、「どうしたい?」と聞かれると、周りの意見を参考にして答えることがよくありました。
そんなときは、一度自分の気持ちを書き出してみるのがおすすめです。
たとえば、
「どんな毎日を過ごしたい?」
「何をしていると心地いい?」
「今、やめたいと思っていることは?」
「これからも大切にしたいものは?」
思いついたことを、正解を考えずに書いてみます。
そして、そこで終わらせずに、
「どうしてそう思う?」
と、もう一歩掘り下げてみる。
たとえば「体も気持ちも軽く過ごしたい」と書いたなら、
- 「どうして?」⇒最近、仕事から帰ると何もする気になれないから。
- 「何が一番疲れる?」⇒仕事そのものより、職場の人間関係かもしれない。
- 「本当はどうしたい?」⇒仕事を辞めたいわけじゃなく、今の働き方を少し変えたい。
こんなふうに掘り下げていくと、最初に感じていた悩みとは違うところに、自分の本音が見えてくることがあります。
エステティシャンとしてお客様のお悩みを聞くときも、最初に出てきた言葉だけで判断せず、「なぜそう感じるのか」「何が一番つらいのか」と会話を重ねてきました。
表面に出ている悩みと、その奥にある気持ちが違うことは珍しくありません。
自分に対しても同じです。
すぐに答えを出そうとするんじゃなく、自分の気持ちを少しずつ聞いてみる。
自分軸を持つ最初の一歩は、「私は何を大切にしたい?」を知ることから始まるんだと思います。
②自分の時間の使い方を見直す
「自分の時間がない」と感じていても、一日の中には自分で選んでいない時間が意外と多くあります。
頼まれたから引き受ける。
断りづらくて予定を入れる。
なんとなくスマホを見続ける。
本当は休みたいのに、「これくらいやっておこう」と家事を始める。
私自身も以前は頼まれると断れず、自分の予定を後回しにすることがよくありました。
もちろん、仕事や家事、家族のことなど、やりたくなくても必要なことはあります。
すべてを「やりたい・やりたくない」だけで決めることはできません。
だからこそ、ときどき自分に聞いてみる。
「これは本当に私がやる必要がある?」
「今、この時間をどう使いたい?」
そう考えてみると、誰かに任せられることや今すぐやらなくてもいいこと、なんとなく続けていたことに気づくことがあります。
自分軸を持つというと、「自分の意見を貫くこと」を想像しがちです。
でも、自分の時間を何に使うかを選ぶことも、自分を大切にする一つの方法。
一日を大きく変えなくても、まずは10分、20分でもいい。
自分で選んで使える時間を少し取り戻すことが、「私はどうしたい?」を考えるきっかけになると思います。
自分の時間がなかなか取れないと感じている方は、「『時間がない』と感じる40代女性へ|心の余白を取り戻す小さな習慣」でも、時間の使い方を見直すヒントをご紹介しています。
③相手の反応まで背負わない
人に合わせてしまうとき、その奥には「嫌われたくない」「悪く思われたくない」という気持ちが隠れていることがあります。
私にも、それを強く実感した出来事がありました。
美容業界に入ったばかりの頃、お客様に商品やコースをご提案する場面になると、肝心なところで言葉が出なくなることがよくあったんです。
そんな私を見て、あるとき上司から、
「お客様に断られるのが怖いんでしょ?」
と言われました。
そのときはドキッとしました。
自分では「きちんと説明できないだけ」と思っていたけど、よく考えてみると、断られることを「自分を否定されること」のように感じていたんだと思います。
でも、こちらが丁寧に伝えたとしても、それをどう受け取るか、必要だと思うかどうかは相手が決めることです。
これは仕事だけじゃありません。
頼まれごとを断ったとき。
自分の意見を伝えたとき。
周りとは違う選択をしたとき。
相手がどう思うかまで、すべて自分で決めることはできません。
だからといって、「人のことは気にしなくていい」ということでもないと思います。
相手への配慮は大切にしながら、自分ができるのは、自分の言葉や行動を選ぶところまで。
そこから先の相手の反応まで背負わなくてもいい。
そう考えられるようになってから、私自身も以前より、自分の意見を伝えたり、必要なときに断ったりしやすくなりました。
自分軸を持つために必要なのは、嫌われない自分になることじゃなく、相手の反応だけを基準にして自分の選択を変えすぎないことなんだと思います。
この考え方を見直すきっかけのひとつになったのが、当時読んだ『嫌われる勇気』でした。
「人にどう思われるか」が気になって、自分の気持ちや意見を後回しにしてしまう。そんな私にとって、相手と自分の問題を分けて考えるという視点は、とても印象に残りました。
今でも、人の反応を気にしすぎていると感じたときに思い出す考え方のひとつです。
④相手を尊重しながら、自分の意見も伝える
人と意見が違ったとき、つい相手に合わせてしまうことはありませんか?
「私は少し違うと思うけれど、言わない方がいいかな」
「反対したと思われたくないから、合わせておこう」
以前の私にもそんなところがありました。
でも、自分軸を持つことは、相手と同じ意見になることでも、自分の意見を押し通すことでもありません。
大切なのは、相手の考えを受け止めたうえで、自分はどう思うのかも大切にすること。
たとえば、
「そういう考え方もあるよね。私はこう感じているよ」
それだけでも十分です。
意見が違うからといって、相手そのものを否定する必要はありません。
反対に、関係を悪くしたくないからと、自分の気持ちをいつも飲み込む必要もないと思います。
仕事でも家族でも、人間関係の中では相手に合わせた方がいい場面もあります。
だから、毎回自分の意見を主張するんじゃなく、「今、私は納得して合わせているのか。それとも嫌われたくなくて合わせているのか」を一度考えてみる。
この違いに気づくだけでも、人との関わり方は少し変わります。
相手も大切にする。自分の気持ちも置き去りにしない。
その両方を持つことが、自分軸につながっていくんだと思います。
⑤自分で選ぶ経験を重ねる
自分軸を持つために、大きな目標を決める必要はないと思います。
それよりも大切なのは、日常の中で「私はこうしたい」と自分で選ぶ経験を少しずつ増やしていくこと。
たとえば、
今日は疲れているから、予定をひとつ減らす。
みんなが勧めているものでも、自分には必要ないと思ったら買わない。
誘われたけれど、気が進まない日は断ってみる。
反対に「やってみたい」と思ったことには、小さくても一歩踏み出してみる。
どれも特別なことじゃありません。
でも、人の意見を基準にすることが多かった私にとって、自分で考えて決めることは小さな練習の積み重ねだったように思います。
もちろん、自分で選んでも「やっぱり違った」と思うことはあります。
そんなときは選び直せばいい。
一度決めたことを変えないのが自分軸じゃありません。
自分で考えて選び、その結果を見ながら必要ならまた自分で選び直す。
その経験が増えるほど、「私はこうしたい」という自分なりの基準も少しずつ見えてきます。
周りに流されない強い人を目指すより、自分の気持ちを確認して、自分で選べる場面を一つずつ増やしていく。
それが、自分軸を育てていくことにつながるんだと思います。
自分軸があっても、迷ったり立ち止まったりしていい

自分軸を持つというと、
「自分の意見をはっきり言える」
「迷わず行動できる」
「周りに何を言われてもぶれない」
そんな人を想像するかもしれません。
でも、私はそこまで強くなくてもいいと思っています。
私自身、新しいことを始める前には「失敗したらどうしよう」「もう少し準備してからの方がいいかな」と考えることがあります。
以前、このブログを始めるときもそうでした。
心配して立ち止まることもあれば、うまくいかなくて落ち込むこともあります。
そんなときまで「自分で決めたんだからやらなければ」と頑張る必要はありません。
疲れているなら休む。
気持ちが落ち着いてから、もう一度考える。
やってみて違うと思ったら、選び直す。
それも自分で決めることのひとつです。
大切なのは、迷わないことじゃなく、迷ったときに周りの答えだけを探すんじゃなく、もう一度「私はどうしたい?」と自分に戻ってみること。
自分軸は一度決めたら変えてはいけないものじゃありません。
年齢や環境が変われば、大切にしたいことが変わることもあります。
そのときの自分に合わせて、何度でも見直していいんだと思います。
自分軸は自分の気持ちに戻るためのもの

人の意見を聞くことも、周りに合わせることも、悪いことじゃありません。
仕事や家族、人間関係の中では、自分の希望だけでは決められないこともあります。
だから、自分軸を持つことを「何があってもぶれない人になること」だと考えなくてもいいと思います。
今回ご紹介したのは、
- 自分が大切にしたいことを知る
- 自分の時間の使い方を見直す
- 相手の反応まで背負わない
- 相手を尊重しながら、自分の意見も伝える
- 自分で選ぶ経験を重ねる
という5つです。
私自身も以前は周りの反応を気にして、自分の気持ちより相手を優先することがよくありました。
今でも迷うことはあります。
でも、迷ったときに、
「私はどうしたい?」
「私にとって大切なのは何?」
と、一度自分に戻って考えるようになりました。
40代はこれまで大切にしてきたものが変わったり、これからの生き方を考えたりすることもある時期です。
以前なら選んでいたものを今は選ばなくなることもある。
それは「軸がぶれた」んじゃなく、今の自分に合うものが変わっただけかもしれません。
周りの正解に合わせるんじゃなく、そのときの自分の気持ちを確かめながら選んでいく。
自分軸とは、自分を強くするためのものじゃなく、自分を見失いそうになったときに戻ってこられる場所なんだと思います。
「自分がどうしたいのか分からない」「最近、毎日を楽しめていない気がする」と感じている方へ。
無理に前向きになろうとする前に、今の自分の疲れや毎日の過ごし方を見直してみるのもひとつです。


