・化粧品を変えたら肌の調子が悪くなった
・肌に合わないってどう判断したらいい?
・自分に合う化粧品の選び方を知りたい
こんな悩みを解消します。
この記事で紹介する「肌に合わない化粧品の見分け方」がわかると、安心して化粧品を使えるようになり、自分にあった化粧品選びができるようになりますよ。
わたしはエステティシャン歴12年。10000人以上の施術実績があり、フェイシャルや化粧品販売もしています。
記事前半では「肌に合わない化粧品の肌反応と見分け方」について、後半では「肌に合わない化粧品への対処法」を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
肌に合わない化粧品は肌の反応で見極める
結論からいうと、肌に合わない化粧品は使った後、肌がどう反応するかで判断します。中でも、以下の3つが代表的な反応。
- 赤みやかゆみがでる
- ピリピリ、ひりひりする
- ニキビなどの吹き出物がでる
それぞれ説明していきますね。
赤みやかゆみがでる
化粧品を使ってすぐに赤みやかゆみが出た場合、その化粧品が合っていない可能性がとても高いです。
とくに皮膚の薄い「目のまわり」「口のまわり」「頬」に出やすいので、注意してくださいね。
ピリピリ、ひりひりする
化粧品を使ったときにピリピリ、ひりひりする場合、肌のバリア機能が落ちていることが原因。いつも使っている化粧品でも起こることがあります。
化粧品が合わないというより、今の肌のコンディションだとその化粧品の成分が刺激になるということなんですね。
ニキビなどの吹き出物がでる
ニキビや吹き出物がでた場合、ほとんどの場合が一時的なものなので、徐々におさまります。
なぜニキビや吹き出物がでるかというと、その化粧品を使ったことで角質の代謝や皮脂バランスが変わるからなんですね。
例えば、さっぱり系の化粧品を油分が多い化粧品に変えたとき、洗浄力の高い洗顔料を洗浄力の低いものに変えたときなどに起こりやすいです。
化粧品が合わないというより、化粧品で一時的に肌のバランスに変化が起きたことが原因。
化粧品が合わないことと好転反応の違いは?
答えを先にいうと、化粧品で好転反応はおこらないです。
美容業界での好転反応とは、「化粧品を変えた時に現れる一時的な肌の状態の悪化は、肌が良くなっている時の前ぶれのようなもの」としています。本来の意味での好転反応について、以下の通り。
好転反応とは、治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。反応の程度はさまざまである。 漢方薬の知識体系で瞑眩と言い、病状の改善が現れる前の一時的な悪化であり、経験上3-4日まで持続することが多い。
ウィキペディアより
さらに、
「好転反応」に科学的な根拠はありませんので、商品説明の表現として好転反応をうたうものには十分注意し、万が一、健康食品を摂取して体調が悪くなった場合には、すぐに使用を中止しましょう。
厚労省「健康食品情報の冷静な受け止め方」より
このように好転反応は、科学的な根拠もなく、漢方や健康食品に対して使われ、化粧品やマッサージにはあてはまりません。
美容を教える化学の先生である「かずのすけ(@kazunosuke13)」さんもブログで好転反応について言及されてますね。
実際には肌に合っていなくて肌荒れしているのに「好転反応だから」と言われて我慢して続けて行くうちに取り返しのつかない肌状態になってしまう…という最悪のケースもあります。
アメブロ かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき 「肌に合わない」を見分けるコツより引用
わたしも昔はよくこの言葉を使っていたので、すごく反省しています。
エステサロンや化粧品販売店で今でも使われている言葉ですが、鵜呑みにせず、その化粧品を使って今の肌がどうなっているのかで判断してくださいね。
【使う前に】肌に合わない化粧品を見分けるときのポイント
肌に合わない化粧品の特徴がわかったところで、その化粧品を見分けるときのポイントをご紹介しますね。
購入前にパッチテストを行う【いちばん大事です】
化粧品を使う前にパッチテストをすると肌トラブルのリスクが減ります。やり方は簡単。
- 二の腕の内側に化粧品を少量塗る
- 30分ほどまつ
- 24時間以上経っても赤みやかゆみが起きなければ、使用してもOK。
店頭の化粧品テスターやサンプルで試してみてくださいね。
肌の調子が良いときに使う
寝不足や疲れているときや生理前などは肌荒れしやすいので、肌の調子がいいときに新しい化粧品を試したほうがいいです。
本当は使えるはずの化粧品が、肌の調子のせいで使えないのはもったいないですから。
成分チェックをする
アルコールなど自分が弱い成分がわかっている人は、化粧品に書いてある成分をチェックしておきましょう。化粧品の成分は上から順に配合が多いものが記載されています。
1つ注意してもらいたいのが、化粧品のレチノールという成分が肌トラブルに似た反応を引き起こすことがあるので、念のため紹介しておきますね。
レチノールが配合されている化粧品は、健康な肌でも赤みやピリピリ感がでることがあるので覚えておいてくださいね。
肌に合わない化粧品を使ってしまったときの対処法
気をつけていても肌に合わない化粧品を使ってしまうこともあると思います。そんなときは落ち着いて対応しましょう。
反応時間別での対処法を紹介しておきますね。
使ってすぐや数時間後
化粧品を使用してすぐや数時間後に赤みやかゆみが起きた場合は、すぐに化粧品の使用をやめて、水で洗い流し、肌を冷たいタオルなどで冷やします。状態が改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。
好転反応だと思って、そのまま1〜2日使い続けて赤みやかゆみがおさまらない場合も、すぐに使用をやめてください。その化粧品はあなたの肌に合わない可能性が高いです。
また、化粧品をつけたときに部分的に少しだけピリピリしたり、かゆみなどがでたという場合は、すぐ使用をやめて、肌のコンディションがよくなるのを待ってから使ってみてください。
数日後
化粧品を使って数日後に肌トラブルが起こったときは、今の肌の状態と化粧品が合わないことが原因だと考えられます。
あと、今まで使っていた化粧品が合わないときも同じ。
いったん使用を控えて、しばらくしてから使ってみてくださいね。
10日以上
化粧品を使用して10日以上たった後に赤みやかゆみが起きた場合は、肌のバリア機能が低下したり、外からの刺激に対して肌が敏感になっている可能性があります。
敏感肌用の化粧品に変えて様子をみましょう。
肌に合わない化粧品から肌を守る方法
合わない化粧品があって使うときに心配だと思いますが、肌自体を強くすれば、そこまで神経質になる必要はありません。
以下の3つに気をつけるだけ。
- 保湿を怠らない
- 洗いすぎない
- 一度に複数の化粧品を変えない
一番大事なことは肌のバリア機能を高めること。バリア機能が高まると、外からの刺激に強くなり、肌トラブルが出にくくなります。
特に乾燥肌の人はバリア機能が弱くなりがちなので、しっかり保湿を。
必要以上の洗顔も肌バリア機能の低下になります。
乾燥肌なのにW洗顔してませんか?
肌は洗いすぎないのが基本。
あと化粧品で肌トラブルを起こしやすい人は、化粧品を一気に変えないようにしてください。
理由は、どの化粧品がトラブルの元かわからなくなるから。
「ラインで一気に揃えたい!」「新しい化粧品をいろいろ使いたい!」その気持はよくわかりますが、肌のためにも1つずつ試してくださいね。
肌に合わない化粧品を見分け方を知って、安心してスキンケアを楽しもう!
肌に合わない化粧品の見分け方、わかりましたか?
肌に合わない化粧品で肌トラブルが起きると元に戻るまで時間がかかるので、しっかりと対策をして防いでいきたいですね。
最後にもう一度まとめます。
- 使ってすぐに赤みやかゆみがでたら、すぐ使用中止
- ピリピリ、ひりひりしたら、いったんお休み
- ニキビや吹き出物はそのまま様子見
- 化粧品を使う前はパッチテストを
- 肌のバリア機能を高めよう
健康な肌作りのためには化粧品だけでなく、生活習慣の見直しや、紫外線対策をしっかりすることも大事ですよ。
肌に合わない化粧品を見分け方ながら、健康な肌作りをして、安心してスキンケアを楽しんでくださいね。
では、また。