・顔も体も肌のハリがなくなってきた。
・太りやすく、痩せにくくなった。
・タンパク質って太りそう。
こんなお悩みや疑問におこたえします。
この記事で紹介する「キレイなるためにタンパク質が必要な理由」を知れば、今よりもっと効果的にスキンケアやダイエットができるようになりますよ。
わたしはエステティシャン12年で、5000人以上の女性に栄養学をもとに美容面での食事アドバイスをしています。
記事前半では「キレイになるためにタンパク質が必要な理由」について、後半では「タンパク質の摂り方」を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
キレイになるためにタンパク質が必要な理由
仕事柄、たくさんの女性を見てきて思うこと。
「タンパク質、もっと食べて!」
そう、女性は圧倒的にタンパク質の量が足りてない。
例えば痩せたい人なら「食べるカロリーを減らす!」、肌荒れを改善したい人なら「化粧品でなんとかなる!」など考える人がわりといます。
ダイエットでも美肌でも、大事なのは食品から摂る栄養。その大事な栄養の1つがタンパク質。成長ホルモンを作る材料にもなります。
この成長ホルモンはわたしたちの美容・健康に大きく関わっているんです。なので、タンパク質という栄養をしっかり摂ることがキレイへの近道になるんですね。
- 肌のハリや弾力があがる
- ツヤ・ハリのある髪の毛になる
- 太りにくくなる
- 疲れにくくなる
- 免疫力があがる
女性に嬉しい効果がたくさんありますね。では、1つずつ解説していきます。
肌のハリや弾力があがる
タンパク質を摂ることで、肌のハリや弾力があがる効果が期待できます。
なぜかというと肌のハリや弾力に必要なのが、肌の中にあるコラーゲン。このコラーゲンがタンパク質から作られるんですね。
例えばわたしの姉。全然タンパク質を摂らない。もはや食事量が少ない。痩せてますが、肌に弾力がなく、頬がこけて疲れた顔にみえます。もちろん高い化粧品をいろいろ使ってましたよ。でも改善しなかったんですよね。
こういうタイプの人こそ、タンパク質を摂って欲しいと思ってます。ちなみに筋肉もタンパク質でできているので、不足すると顔のたるみにも影響するので要注意。
ハリ・ツヤのある髪の毛になる
わたしたちの髪の毛もタンパク質でできています。
髪の毛にハリやツヤがあると、若々しくみえませんか?
悲しいことに30代を超えてくると髪の毛の悩みが増えます。白髪・毛が細くなる・ボリュームがなくなる、薄毛など。
わたし自身アラフォーになるにつれて、「昔よりボリュームなくなって来たな」って感じています。
老化は仕方ないことですが、食べることで改善できることもあると思うので、見た目を若く保つためにも、タンパク質をしっかり摂りましょう。
太りにくくなる
タンパク質を摂ると太ると思っている人もいますが、逆に太りにくくなります。
理由は3つ。
- 糖質や脂質に比べて脂肪になりにくい
- 満腹感を感じるホルモンがでて、食欲が抑えられる
- 中性脂肪を減らす助けをする
タンパク質ってなんかずっしりしてるイメージないですか?炭水化物を減らして、魚や肉を多めに摂ると満腹感がでますよ。
というわけで、ダイエットしたい人にもタンパク質がおすすめ。
疲れにくくなる
タンパク質は体の疲れ・メンタルの疲れにも回復効果があるので、摂ると疲れにくくなります。
疲れたときって「アミノ酸」を摂るといいっていいますよね。このアミノ酸は20種類あって、タンパク質を作っているもの。
その中の3種類のアミノ酸が体の疲れに効果的。メンタル面ではトリプトファンというアミノ酸が、気持ちをリラックスさせる「幸せホルモン」を出すために必要になってきます。
疲れに効果的なアミノ酸は、必ず食べ物から摂る必要があります。
免疫力があがる
タンパク質は免疫力UPに必要な栄養。
免疫力といえば、ウイルスなどから体を守ったり、傷ついた細胞を修復したりすることを連想すると思います。
「免疫力=細胞の力」ですが、体の細胞たちの力の元がタンパク質。
実はこの免疫力、肌にもあるんですよ。
例えば免疫力が落ちた肌は、ほこりや花粉などの刺激を受けやすくなり、炎症や肌荒れにつながってしまいます。
タンパク質を摂ることで肌が持っている免疫力があがり、キレイで健康的な肌を保てるようになるんですね。
タンパク質ってなに?
ここまででキレイになるためには、タンパク質が必要だとわかったと思います。
「でも、具体的にタンパク質ってなに?」という疑問をもつ人もいるはず。
タンパク質とは、20種類のアミノ酸が鎖状に多数連結してできた高分子化合物であり、生物の重要な構成成分のひとつである。
ウィキペディアより引用
む、むずかしい…。
- 20種類のアミノ酸でできている
- 筋肉・内臓・肌・髪・爪をつくる
- 脳を働かせる
- ホルモンの材料になる
- エネルギーにもなる
- 食品では動物性タンパク質と植物性タンパク質がある
中でもよく聞かれるのが、【動物性タンパク質】と【植物性タンパク質】の違い。
特徴 | 効果 | 食材 | |
動物性 タンパク質 | ・食品からしか 摂れない 9種のアミノ酸が多い ・吸収が早い | ・筋肉を増加 ・免疫力UP ・血を作る ビタミンがある | 肉 魚 卵 |
植物性 タンパク質 | ・9種のアミノ酸が一部不足 ・脂肪が少ない ・吸収が遅い | ・脂肪燃焼 効果 ・ホルモン バランスを 整える ・抗酸化 作用 | 豆腐 納豆 アボカド |
まとめると、動物性タンパク質は効果的な体作りに必要で、植物性タンパク質は美容に効果的ってことですね。
女性は植物性タンパク質を摂ったほうがいいの?
結論からいうと、動物性タンパク質も植物性タンパク質もどっちも必要。
なぜかというと、両方タンパク質の効果が違うから。
もし植物性タンパク質だけを摂った場合、筋肉がつきにくいため太りやすくなったり、血がうまく作れず、貧血や顔のくすみにもつながることも考えられますよね。
じゃあ、どのくらいのバランスで摂ったらいいのか。
【動物性:植物性=1:1】
本当は植物性を増やしたいところですが、女性は血が少ない人が多いようなので、もう少し動物性タンパク質を摂ったほうがいいとわたしは思いました。
とはいえ、人によって毎日の生活強度や運動習慣でも違いがあるので、目安として覚えておいてくださいね。
良質なタンパク質がキレイを作る
タンパク質といってもたくさんの食品がありますよね。
キレイになるためには「良質な」タンパク質が必要。
「良質な」とは?
良質なタンパク質=加工されてない食品
加工されてない食品とは、肉や魚、卵、豆腐などの食材をそのまま調理したもの。これが良質なタンパク質が摂れる食品になります。
タンパク質が手軽に摂れるサラダチキンが人気ですよね。でもサラダチキンは加工食品。ウインナーやベーコンもです。
加工食品は、食品の加工・処理する過程での栄養素量の低下や食品の味や色等の低下が考えられ、その分を調味料や食品添加物などで補い、品質を整えています。
厚生労働省 e-ヘルスネット 加工食品より引用
調理した食品と加工した食品の違いは、「食品を長く保存するための手を加えているかどうか」なんですね。
絶対に加工食品がダメとは言いませんが、時間がないときなどごくたまに摂り入れるくらいがいいと思います。
女性におすすめのタンパク質食材
つぎに女性におすすめの良質なタンパク質食材をご紹介しておきますね。
とり入れやすそうな食材をエステサロンのお客様にも聞いててまとめてみました。
動物性タンパク質 | 100gあたりのタンパク質 |
鶏のササミ | 23.9g |
豚もも肉 脂身付 | 20.5g |
サバ | 23.0g |
鮭 | 22.5g |
卵 | 1個/ 7.1g |
ヨーグルト | 3.6g |
植物性タンパク質 | |
生揚げ | 10.7g |
木綿豆腐 | 150g /10.5g |
納豆 | 50g / 8.3g |
枝豆さやつき | 6.4g |
ブロッコリー | 90g/4.9g |
ほうれん草 | 2.2g |
(参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂) 文部科学省)
ざっとですが、よかったら食材選びの参考にしてみてくださいね。
女性にとって1日に必要なタンパク質の量は?
美容面で女性に摂って欲しい1日のタンパク質の量は、
【体重×1g】
例えば55kgの人なら、55gのタンパク質を摂るのがおすすめ。
全く運動しない人のタンパク質量です。
週4回以上の運動習慣がある人は、1.2gで計算してくださいね。
じつは年齢別でも変わってくるんですけど、35〜49歳くらいの人はぜひ意識してみてくださいね。
キレイのカギはタンパク質にあり!
キレイになるためにはいろんな方法がありますが、その中の1つが「タンパク質を摂ること」なんですね。
「キレイになるためにタンパク質が必要な理由」をもう一度おさらいです。
- 肌のハリや弾力があがる
- ツヤ・ハリのある髪の毛になる
- 太りにくくなる
- 疲れにくくなる
- 免疫力があがる
30歳を超えると体や肌の変化を感じやすくなります。タンパク質をはじめ食生活全体を意識するかどうかで、5年後、10年後、必ずあなたの肌や体に差がでてきますよ。
体の中からキレイになりたい人に、タンパク質の必要性を少しでもわかってもらえたら嬉しいです。
では、また。