クレンジングって乳化させるって聞くけど、自分のやり方があってるのかわかならい。正しいやり方を知りたいな。
こういったお悩みにお答えします。
✔この記事でわかること
- クレンジングの乳化ってなに?
- クレンジングに乳化が必要な理由
- クレンジングの正しい乳化のやり方
わたしはエステティシャン歴12年。5000人以上のフェイシャルを担当してきました。
この記事では、実際にわたしがエステサロンで使っているクレンジングノウハウをもとに紹介しています。
記事前半では「クレンジングの乳化」について、記事後半では「クレンジングの正しい乳化のやり方」を解説していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
クレンジングの乳化ってなに?
乳化とは、簡単にいうと水と油が混ざって白くなった状態のこと。
メイクを落とすとき、顔にクレンジングをのせてから水をつけると、白くなりませんか?
これがクレンジングの「乳化」なんですね。
クレンジングには界面活性剤が入っていて、これが水と油を混ぜてくれる働きをしています。
クレンジングに乳化が必要な理由
クレンジングを乳化させるといっても意識してやっている人はほとんどいないように思います。
でも乳化をさせることにはちゃんとした理由があるんですよ。
肌に負担をかけずにメイクが落とせる
メイク汚れは油なので、クレンジングの成分の油でなじませてから、水で乳化することで、手早く、肌に負担をかけることなく落とすことができます。
肌をゴシゴシ洗うのは、肌へ負担が大きいです。
クレンジングは洗浄力が強いものもありますが、正しく使えば肌の摩擦を防ぐメリットのほうが大きかったりするんですよ。
毛穴汚れに効果的
クレンジングは、メイク以外にも皮脂汚れや古い角質も落としてくれます。
エステでもよく聞くお悩みが、「鼻の毛穴の汚れ」。
原因はいろいろあるんですけど、皮脂や汚れがつまった毛穴はクレンジングでなじませて落とすのが正解なんですね。
なので、ちゃんとクレンジングで乳化できていれば、自然と毛穴もキレイになっていきます。
時短になる
乳化は、短時間でできるという時間的な短縮になります。
とくに子育てで忙しくてスキンケアにあまり時間がかけれない人にも嬉しい。
逆に乳化せずにメイクを落とすと、洗い残しになって、また洗うという二度手間になるし、肌への負担もかかってしまいますよね。
クレンジングの正しい乳化のやり方
クレンジングにはいろいろ種類があるんですけど、今回はオイルクレンジングで乳化のやり方を紹介していきますね。
- 手を洗って、しっかり拭く
- コットンにクレンジングをのせ、目元を抑える【アイメイク有り】
- Tゾーン→頬→目元の順でクレンジングをつける
- 手のひらで顔全体に少量の水をつけながら白くなるまで乳化させる
- ぬるま湯でしっかり洗い流す
1つずつポイントを解説していきますね。
手を洗って、しっかり拭く
まず最初に手を洗って、しっかり拭いておきます。
手が汚れていると、クレンジングが手の汚れと混ざって効果が落ちてしまうのと、ぬれた手でクレンジングを触ると、先に乳化してしまうため。
わたしの場合ですが、夕食を作ってすぐお風呂に入るので、手についてる油とか気をつけて洗ってます。
コットンにクレンジングをのせ、目元を抑える【アイメイク有り】
アイメイクをしている場合、最初にコットンでメイクを落としておくのがポイント。
全体を一気に落としてしまうと、どうしても目の周りをこすってしまうし、メイクが残りやすくなるからなんですね。
これはわたしの失敗談なんですが、20代の頃めんどくさくて、アイメイクも一緒に落としていたんです。そうしたらまぶたに色素沈着が。もう後悔でしかない。
なので、アイメイクは先に一回落としておきましょう!
Tゾーン→頬→目元口元の順でクレンジングをつける
クレンジングをつける順番もあります。
順番は皮脂が多くでているところからクレンジングをつけるのがポイント。
クレンジングは肌につくとすぐメイクとなじみ始めます。
とくにオイルクレンジングは洗浄力が強いので、乾燥しやすい目元や口元は最後につけるというわけ。
とはいえ、よっぽど乾燥してない限り、そこまで神経質になることはないとわたしは思います。
あとで、ちゃんと保湿すればいいので。
手の平で顔全体に少量の水をつけながら白くなるまで乳化させる
ここから本格的に乳化をしていきますね。
クレンジングが顔全体になじんだら、手のひら全体で少量の水を顔全体を軽く押さえるようにつけていきます。
何回かやって、顔全体が白くなってきたら乳化完了。
白くなってないところは乳化不足なので、少し水を足してみてください。
ぬるま湯でしっかり洗い流す
全体が乳化できたら、ぬるま湯でしっかり洗い流します。この行程いちばん長めに時間かけて。
ここでのポイントは、ゴシゴシしないこと。
手のひらが肌につかないよう、なるべくお湯だけが触れるように。
ていねいにクレンジングを落とした肌を触ると、しっとりしてますよ。
1つ1つの行程をみると難しそうに思うかもしれませんが、慣れたら簡単です。1〜2分くらいで手早く落としていきましょう!
クレンジングを乳化するときの注意点
何度もいいますが、絶対にこすらないこと。
たまにクレンジングでマッサージしてる人がいますが、絶対やめてください。
鼻の角栓くらいはクルクルしてもいいですが、ほかの部分はゴシゴシもクルクルもしない。
あと、お客様と話をしていて思うのが、クレンジングの量が足りてない人が多いこと。
クレンジングはケチらずたっぷり使ってください。量が少ないと摩擦の原因になるし、キレイにメイク汚れが落ちませんよ。
【よくある質問】オイル以外のクレンジングは乳化はどうする?
ジェルやミルク、クリームタイプのクレンジングを使っている人もいますよね。
種類ごとに乳化のポイントをまとめます。
☑ジェルタイプ…油分が少ない。乳化不要orごくごく少量の水で乳化。
☑クリームタイプ…乳化された状態。乳化不要orごく少量の水で乳化。
☑乳液タイプ…乳化された状態。乳化不要orごく少量の水で乳化。
基本は乳化不要ってことですね。
もう少し効果的に落としたいという人はごく少量の水を使ってもOK。
クレンジングの正しい乳化ができれば、肌が変わる!
普段なにげなくやっているクレンジングですが、ポイントを押さえれば確実に肌が変わっていきます。
美肌への近道は、「正しい洗う」をマスターすることなんですね。
もう一度正しい乳化の手順をおさらいしておきます。
- 手を洗って、しっかり拭く
- コットンにクレンジングをのせ、目元を抑える【アイメイク有り】
- Tゾーン→頬→目元の順でクレンジングをつける
- 手のひらで顔全体に少量の水をつけながら白くなるまで乳化させる
- ぬるま湯でしっかり洗い流す
大事なことなので何度もいいますが、クレンジングは「白くなるまで乳化」「こすらない」「キレイに洗い流す」を心がけてくださいね。
1年後、5年後のあなたはトラブル知らずの肌へ。
楽しみですね。
では、また。