毎日が楽しくないのはなぜ?40代から心に余裕を取り戻す方法
「あの人は、いつも楽しそう。」
そんな人を見て、
「それに比べて私は、毎日なんとなくモヤモヤしている」
と感じることはありませんか?
以前は楽しめていたことにも気持ちが動かない。
休みの日になっても、何かをしたいと思えない。
毎日やることをこなしているうちに、一日が終わっていく。
40代になると、仕事や家事、家族のことなど、いくつもの役割を抱えている方も少なくありません。
だから、「毎日が楽しくない」と感じるときに、無理に前向きになろうとしなくてもいいと私は思っています。
これまで多くの女性とお話しする中でも、楽しそうに見える人に悩みがないわけじゃありませんでした。
違いを感じたのは、悩まないことよりも、自分の気持ちや疲れを置き去りにしないこと。
毎日を楽しむために必要なのは、もっと予定を増やしたり、ポジティブに考えたりすることじゃなく、まず自分に少し余裕を取り戻すことなのかもしれません。
この記事では、毎日が楽しくないと感じる背景を整理しながら、40代から心と体を整え、日常に小さな楽しさを取り戻すヒントをご紹介します。
毎日が楽しくないと感じるのは、あなただけじゃない

毎日を楽しそうに過ごしている人を見ると、「どうして私は、こんなに余裕がないんだろう」と思うことがあります。
でも、楽しそうに見える人にも、悩みやストレスはあります。
仕事で嫌なことがあったり、人間関係に疲れたり、思うようにいかない日があったり。
いつも機嫌よく、前向きに過ごしているわけじゃありません。
それでもお客様とお話ししていて感じてきたのは、毎日を楽しんでいる人ほど、嫌なことが起きないんじゃなく、そこに気持ちを持っていかれすぎないこと。
疲れたら休む。
好きなことをする時間を持つ。
人と比べすぎない。
うまくいかなかった日も、ずっと引きずらない。
そんなふうに、自分なりに気持ちを戻す場所を持っているように感じます。
反対に、仕事や家族のことを優先し続け、自分の気持ちを後回しにしていると、心の余裕は少しずつなくなっていきます。
すると、本当なら楽しいはずの時間さえ、楽しめなくなることがあります。
「毎日が楽しくない」と感じたときに必要なのは、自分の性格を変えることじゃありません。
まずは、今の自分に余裕が残っているかを見てみること。
そこから、毎日の感じ方が少しずつ変わっていくんだと思います。
では、どんな特徴があるのか、実際に印象に残っているお客様とのエピソードも交えながら見ていきます。
毎日を楽しめる人に見られる5つの特徴

同じ出来事でも、そのときの自分の状態によって感じ方は変わります。
たとえば休日の予定も、余裕がある日は楽しみなのに、疲れている日は「今日は家にいたい」と思うことがあります。
毎日を楽しんでいる人を見ていると、いつも前向きなんじゃなく、嫌なことがあったときの付き合い方や、自分の気持ちの扱い方に違いを感じます。
私が感じてきた共通点は、次の5つです。

全部できている必要はありません。
「私はできていない」と比べるためじゃなく、毎日の過ごし方を振り返るヒントとして見てみてください。
①周りの人を大切にしている
毎日を楽しんでいる人を見ていると、自分のことだけじゃなく、周りの人への接し方がやわらかいと感じます。
以前、特に印象に残っているお客様がいました。
会社では従業員の方に気さくに声をかけ、お祝いごともこまめにされる方。私の子どもが生まれたときには出産祝いをくださり、退職するサロンスタッフには花束まで用意してくださいました。
「お客様なのに、そこまでしてくださるんですか?」と驚いたことを覚えています。
そして、その方の会話には「ありがとう」がとても多い。
誰かによく見られるためじゃなく、人を大切にすることが自然に身についているようでした。
こうした人と一緒にいると、こちらまで気持ちがやわらぎます。
毎日を楽しむことは、自分だけが楽しいことをするだけじゃなく、身近な人との心地よい関係の中にもあるんだと思います。
➁人と比べすぎない
人と比べること自体は、悪いことじゃありません。
「あの人、素敵だな」と刺激をもらったり、新しいことを始めるきっかけになったりすることもあります。
ただ、比べるたびに「それに比べて私は……」となると、せっかく自分にあるものまで見えにくくなります。
仕事、結婚、子育て、見た目、暮らし方。
40代になると、それぞれ歩んできた道もずいぶん違ってきます。
だからこそ、誰かの幸せを見たときに、自分の人生と同じ物差しで比べすぎないこと。
「いいな」と思ったら、その気持ちを否定するんじゃなく、「私は本当は何が欲しいんだろう」と自分に戻ってみる。
人と比べる時間が少なくなるほど、今ある自分の毎日にも目を向けやすくなるんだと思います。
③嫌なことを引きずりすぎない
嫌なことがあれば落ち込むし、失敗すれば「あのとき、こうすればよかった」と考えることもあります。
それでも毎日を楽しんでいる人は、気持ちを切り替えるのが上手だと感じます。
以前、5万円ほどするピアスを落としてしまったお客様がいました。
私ならしばらく引きずりそうですが、その方は、
「まぁ、落としたものはしょうがないよね。」
と笑って話していたんです。
もちろん、大切なものをなくして何も感じなかったわけじゃないと思います。
ただ、起きてしまったことを何度も思い返して、自分を責め続けない。
その姿を見て、「こういう切り替え方もあるんだな」と印象に残りました。
失敗や嫌な出来事をすぐ忘れる必要はありません。
でも、変えられないことに気持ちを取られ続けないことも、毎日を楽しむためには大切なんだと思います。
④自分が楽しめる時間を持っている
仕事や家族のことに追われていると、自分のための時間はつい後回しになります。
でも、毎日を楽しんでいる人ほど、忙しい中にも「自分が楽しみにしている時間」を持っているように感じます。
以前、責任のある仕事をしていた50代のお客様がいました。
仕事では人間関係に悩むこともあり、決してストレスの少ない毎日じゃありません。
そんな彼女の楽しみが、仕事帰りのヨガでした。
何年も続けるうちにインストラクターの資格を取り、やがて趣味で教室を開くまでに。
「これが楽しいから、仕事も頑張れるの」
と話していた姿が、今でも印象に残っています。
もちろん、何か新しいことを始めたり、資格を取ったりする必要はありません。
好きな音楽を聴く。
ゆっくりお風呂に入る。
一人でコーヒーを飲む。
ほんの少しでも、「これは私のための時間」と思えるものがあること。
毎日を楽しむというのは、そんな小さな時間を自分に残しておくことなのかもしれません。
⑤自分の気持ちも大切にしている
周りの人を大切にすることと同じように、自分の気持ちを大切にすることも必要です。
私自身、以前はなかなか「NO」が言えませんでした。
たとえば休日でも、
「どうしても出勤してほしい」
と頼まれると、本当は休みたくても断れない。
相手が困るかもしれない。断ったら悪く思われるかもしれない。
そんなことを考えて、自分の気持ちはいつも後回しでした。
でも今振り返ると、あの頃は「自分がどうしたいか」をほとんど考えていなかったように思います。
誰かのために頑張ることが悪いわけじゃありません。
ただ、それが当たり前になって、自分の「疲れた」「休みたい」「今日はやめておきたい」まで無視してしまうと、毎日を楽しむ余裕もなくなっていきます。
すべてを自分優先にする必要はないけれど、ときには「私はどうしたい?」と自分にも聞いてみる。
自分の気持ちも、周りの人と同じように大切にしていいんだと思います。
「自分がどうしたいのか分からない」と感じる方は、まず自分が大切にしたいことを知るところから始めてみてもいいかもしれません。
自分の価値観を見つける方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
毎日が楽しくないと感じるときに見直したいこと

「前はもっと楽しかったのに」
「最近、何をしても気分が晴れない」
そんなとき、無理に楽しいことを探そうとしなくてもいいと思います。
楽しめないのは、毎日の過ごし方の中で、知らないうちに疲れや我慢が積み重なっているからかもしれません。
まずは何かを変える前に、今の自分がどんな状態なのかを振り返ってみましょう。
見直したいのは、次の3つです。
- 疲れがたまっていないか
- 自分の気持ちを後回しにしていないか
- 毎日が「やること」だけになっていないか
①疲れがたまっていないか
毎日が楽しくないと感じるとき、まず見直したいのが疲れです。
体が疲れていると、いつもなら楽しめることにも気持ちが向かなくなることがあります。
私自身、疲れがひどかった頃は、子どもたちと遊んでいても心から楽しめず、頭もぼんやり。せっかく一緒に過ごしているのに、気持ちがついていかないことがありました。
そんなときに「もっと楽しもう」と頑張っても、なかなかうまくいきません。
楽しみが足りないんじゃなく、楽しめるだけの元気が残っていないこともあります。
最近、何をしても楽しくないと感じるなら、新しい楽しみを増やす前に、まず自分が疲れすぎていないか振り返ってみてください。
休むことも、毎日を楽しむために必要な時間です。
➁自分の気持ちを後回しにしていないか
仕事の予定を確認して、家のことをして、家族の用事も済ませる。
毎日やることが多いと、「自分はどうしたい?」と考える時間は、いつの間にか後回しになってしまいます。
最初は小さな我慢でも、それが続くと「何がしたいのか」「何をしていると楽しいのか」さえ分からなくなることがあります。
だから、ときどき自分にも聞いてみる。
「今日はどう過ごしたい?」
「本当は何をしたくない?」
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
周りのことを考えるのと同じように、自分の気持ちにも目を向ける。その時間が、毎日の楽しさを取り戻すきっかけになることがあります。
③毎日が「やること」だけになっていないか
朝起きたら家のことをして、仕事へ行く。
帰ってきたら夕食や片づけを済ませ、気づけばもう寝る時間。
そんなふうに、一日が「やらなければいけないこと」だけで終わっていませんか?
忙しい毎日では仕方がないこともあります。
でも、それが続くと、自分が楽しみにしている時間まで少しずつ減ってしまいます。
特別な予定を入れる必要はありません。
好きなコーヒーをゆっくり飲む。帰りに少し寄り道する。見たかったドラマを観る。
ほんの10分でも、「やらなければ」ではなく「やりたい」で選ぶ時間をつくってみる。
毎日の楽しさは、大きな出来事より、こうした何気ない時間の中にあるのかもしれません。
毎日を楽しむためにできる4つのこと

ここまで見てきたように、毎日を楽しめないときは、考え方だけを変えようとしてもうまくいかないことがあります。
疲れていたり、自分のことを後回しにしていたりすれば、楽しむ気持ちが湧いてこないのも自然なことです。
だから、無理に前向きになろうとするより、まずは毎日の過ごし方から少し整えてみる。
今回ご紹介するのは、特別なことではありません。

全部を始めなくても大丈夫です。
今の自分にできそうなものを、一つ選ぶところから始めてみてください。
①生活リズムを整える
毎日を楽しむためには、気持ちだけでなく、体の調子も大切です。
寝る時間や起きる時間がバラバラだったり、睡眠不足が続いたりすると、朝から体が重く、何をするにもおっくうに感じることがあります。
まず意識したいのは、起きる時間をなるべくそろえることと、朝の光を浴びること。
私たちの体には一日のリズムがあり、朝の光は体内時計を整える手がかりになります。
とはいえ、「毎日きちんと同じ時間に起きなければ」と頑張る必要はありません。
休日も大きくずれすぎないようにする。起きたらカーテンを開ける。
そのくらいの小さな習慣からで十分です。
毎日を楽しもうとする前に、まずは一日を過ごせる体の土台を整える。
朝と夜のリズムが整ってくると、毎日の過ごし方も少し変わってきますよ。
睡眠についてもう少し見直したい方は、「ぐっすり眠るために大切なこと|40代女性が見直したい睡眠習慣」で、毎日の睡眠習慣について詳しくご紹介しています。
➁少し体を動かす
疲れていると、休みの日はできるだけ動きたくないと思うことがあります。
もちろん、本当に疲れているときは休むことが優先です。
ただ、ずっと座ったまま過ごしている日や、なんとなく気分が重い日は、少し体を動かすことで気分転換になることも。
運動といっても、毎日30分歩いたり、ジムに通ったりする必要はありません。
近所を5分だけ歩く。
寝る前に軽くストレッチする。
買い物へ行ったときに、いつもより少し歩いてみる。
大切なのは、「運動しなきゃ」と新しい負担を増やさないこと。
私自身、何かを習慣にするときは、最初から頑張りすぎるより「これならできそう」と思えるくらい小さく始める方が続けやすいと感じています。
体を動かすことも、毎日を整える小さな習慣のひとつとして取り入れてみてください。
③食事をおろそかにしない
忙しい日が続くと、自分の食事はつい後回しになりがちに。
朝は時間がなくて簡単に済ませ、昼も仕事の合間に急いで食べる。夜になってようやく、まともに食事ができたという日もあるかもしれません。
毎日を楽しむためにも、まずは元気に一日を過ごせることが土台になります。
だからといって、毎食きちんと作ったり、「体に良いものだけを食べよう」と頑張ったりする必要はありません。
いつもの食事に野菜を一品足す。
卵や魚、肉、豆腐などのたんぱく質を意識する。
忙しい日は市販のお惣菜にも頼る。
完璧な食事を目指すより、自分の食事まで後回しにしないこと。
「ちゃんと食べる」ことも、自分を大切にする小さな習慣のひとつです。
④自分のための時間をつくる
「自分の時間をつくる」と聞くと、趣味を始めたり、一人で出かけたりすることを想像するかもしれません。
でも、まとまった時間がなくても大丈夫です。
朝、家族が起きる前にコーヒーを飲む。
お風呂に入ったあと、すぐに家事を始めず少し座る。
寝る前の10分だけ、スマホを置いて好きなことをする。
大切なのは、時間の長さよりも「これは自分のための時間」と思えること。
40代は、仕事や家事、家族のことなど、自分以外のために時間を使う場面も多くなります。
だからこそ、一日のどこかに自分のための時間も残しておく。
何をしたいか分からない日は、何もしなくてもいいと思います。
自分のために使える時間が少しあるだけでも、毎日の感じ方は変わってくるのではないでしょうか。
毎日を楽しめない日は、自分を整えるところから

毎日を楽しんでいる人にも、嫌なことや疲れる日はあります。
違うのは、いつも前向きでいることじゃなく、自分なりに気持ちを切り替えたり、自分のための時間を持ったりしながら、無理を重ねすぎないことなんだと思います。
もし今、「毎日が楽しくない」と感じているなら、無理に楽しいことを探さなくても大丈夫です。
疲れていないか。
自分の気持ちを後回しにしていないか。
毎日が「やること」だけになっていないか。
まずは、今の自分を振り返ってみてください。
そして、生活リズムを整える、少し体を動かす、食事をおろそかにしない、自分のための時間をつくる。
全部じゃなく、できそうなことを一つだけ。
毎日を楽しむことは、特別な予定で一日を埋めることじゃありません。
何気ない毎日の中で、「今日はちょっとよかった」と思える時間が少しずつ増えていく。
40代からは、そんな毎日の楽しみ方でもいいんじゃないでしょうか。
毎日が「やること」だけで終わってしまい、自分のための時間がなかなか取れない方へ。
忙しい毎日の中でも、自分の時間を少し取り戻すために見直したことを、こちらの記事でご紹介しています。


