環境が変わると心も疲れる|引っ越しと子育てで私が手放したこと
エステティシャンとして15年、そして自律神経ケアセラピストとして40代女性の揺らぎに寄り添うようになって、とても強く思うことがあります。
それは、環境が変わるときほど、人の心は思っている以上に疲れてしまうということです。
引っ越しや転職、子どもの進学や独立、親のこと、仕事の変化。
40代は暮らしが大きく動く出来事が重なりやすい年代です。
サロンでも、そんな時期に
「なんだか自分じゃないみたいなんです。」
「前みたいに気持ちに余裕が持てなくて……。」
と話される方が少なくありません。
忙しいから疲れてる。
そう思っていたけど、本当は安心して力を抜ける時間がなくなっていただけだった。
そんな方を私はたくさん見てきました。
実は私自身も同じような時期がありました。
2人目の妊娠、実家のリフォームと引っ越し、子育て、仕事。
ひとつでも大変な出来事が重なり、「ちゃんとやらなきゃ」と走り続けていた頃です。
あの頃の私は忙しかったというより、「私が私でいられない」毎日を過ごしていました。
今日は、その頃の経験を通して気づいたことを書いてみようと思います。
もし今、環境の変化に心がついていかないと感じているなら、少しだけ肩の力を抜いて読んでいただけたら嬉しいです。
引っ越し・子育て・仕事…すべてが一気に押し寄せた日々

2人目の妊娠。
実家リフォーム&引っ越し。
仕事の調整。
慣れない生活リズム。
どれも大きなことで、ひとつでも大変なのに、それが一気に重なった時期がありました。
数カ月にも及ぶ実家のリフォーム後、引っ越した部屋の段ボールはなかなか片付かず、子どもは新しい環境にそわそわして、私は毎日バタバタと走り回っていました。
夕方になる頃にはすでにヘトヘトで、夜のスキンケアもほとんど気力が残っていない。
「今日もちゃんとできなかった……」
そんな言葉ばかり自分に向けていました。
引っ越しってものを動かすだけじゃなくて、「心」も動かすことなんですよね。
新しくもあり、懐かしい景色。
慣れない動線。
やることの多さ。
元は自分の実家とはいえ、心も体も落ち着く場所が見つけられないまま、毎日がただ過ぎていく。
40代になって体力の変化も感じるようになり、「あれ、私こんなに弱かったっけ?」と落ち込むことも増える。
あの頃の私は、自分だけだと思っていました。
でもサロンで多くの40代女性とお話しするようになり、それは私だけではなかったと気づきました。
「前はもっと動けていたのにね。」
「なんだか自分じゃないみたい。」
「ちゃんとやりたいのに、気持ちがついていかないわ。」
そんな言葉を聞くたびに思うのは、環境が大きく変わる時期は、体力だけじゃなく心の居場所まで揺らぎやすいということです。
「余裕がない」というより「私が私でいられない感覚」でした

そんな日が何日も続いたある日、私は子どもの前で小さなことでイライラしてしまいました。
怒りたかったわけじゃありません。
本当は、もっと穏やかに笑っていたかった。
それなのに、気づけば心は張りつめ、ほんの些細なことにも反応してしまう自分がいました。
あの頃の私は「余裕がない」んだと思っていました。
でも今振り返ると、そうじゃなかったんだと思います。
安心して力を抜ける時間が、どこにもなかった。
朝からやることを考え、子どものことを優先し、終わらない家事を気にして、夜になる頃には心も体も張りつめたまま。
気づけば呼吸は浅く、肩には力が入り、頭の中だけが休まず動き続けていました。
夜、布団に入っても、
「もっとちゃんとできたんじゃないか。」
そんなことばかり考えて、自分を責めていたのを覚えています。
そしてある夜、静まり返った部屋で、ふと気づきました。
「私、ずっと緊張したままだ。」
その瞬間、少しだけ腑に落ちたんです。
引っ越しは、荷物を運ぶだけじゃありません。
暮らしが変わり、人との関わりが変わり、生活のリズムが変わる。
大きな環境の変化は、思っている以上に心にも負担をかけます。
サロンでも、転職や引っ越し、お子さんの進学や親御さんのことなど、大きな出来事が重なった時期に、
「自分でも理由が分からないけれど、ずっと気が張っているんです。」
と話される40代女性もいらっしゃいました。
私は、そのたびに思います。
心が疲れている人は、弱い人じゃありません。
ただ、安心して力を抜ける時間がないまま、毎日を頑張り続けてきただけなんだと。

私が最初に手放したのは「全部ちゃんとやること」でした

引っ越しから少し時間が経ち、ようやく自分の気持ちを見つめる余裕ができた頃。
私は、ひとつだけやめてみることにしました。
「全部を完璧に片付けようとすること」です。
段ボールが残っていてもいい。
洗濯物が今日中に片付かなくてもいい。
夕飯が簡単な日があってもいい。
それまでは、「ちゃんとできていない自分」を責めることばかり考えていました。
でも、その「ちゃんと」は、本当に必要だったのでしょうか。
今振り返ると、私が苦しかったのは、やることが多かったからだけじゃありません。
「ちゃんとできる私でいなければ」という思い込みに、自分自身が縛られていたんだと思います。
「今日はここまで。」
そう決めただけで、不思議なくらい肩の力が抜けました。
呼吸が深くなり、子どもの笑顔にも少しずつ目を向けられるようになったのを覚えています。
サロンで多くの40代女性とお話ししてきましたが、頑張りすぎる方ほど、「できたこと」より「できなかったこと」に目が向きやすい傾向があります。
だから私は今、お客様にも、自分自身にも伝えたいことがあります。
暮らしは、完璧だから整うのではありません。
少し力を抜ける時間ができたとき、人はようやく自分のペースを取り戻していけるんだと思います。
心の余白は小さな「安心」を積み重ねることで戻ってきました

環境は、すぐには変わりません。
子育ても続きます。
仕事もなくなりません。
だから最初は、「何かを大きく変えよう」とは思いませんでした。
その代わりに、自分が少しだけ安心できる時間を、暮らしの中に増やしてみることにしたのです。
毎朝、窓を開けて深呼吸をする。
夜は照明を少し落として過ごす。
お気に入りのスキンケアを、急がずゆっくり行う。
どれも特別なことじゃありません。
でも、その数分だけは「次にやること」じゃなく、「今の自分」に意識を向ける時間でした。
不思議なことに、そんな小さな時間を重ねるうちに、「ちゃんとしなきゃ」という気持ちが少しずつやわらいでいきました。
暮らしそのものは変わっていなくても、心の感じ方は少しずつ変わっていったんです。
✓ 朝、窓を開けて深呼吸をする
✓ お茶を一杯、座ってゆっくり飲む
✓ スマートフォンを見る前にスキンケアをする
✓ 夜は照明を少し落として過ごす
✓ 「今日はここまで」と心の中で区切りをつける
どれも数分でできることですが、「頑張るため」じゃなく、安心するための時間として続けていました。
変化を実感される方ほど、特別なことを始めたというより、自分がほっとできる時間を毎日の中につくることを大切にされていました。
40代になると、足りないものを増やそうとするよりも、「安心できる時間」を少しずつ増やしていくことのほうが、心にも暮らしにも大きな変化をもたらすように感じています。
完璧な毎日じゃなくてもいい。
自分が「今日は少し落ち着いて過ごせた」と思える日が、一日、また一日と増えていく。
その積み重ねが、心の余白を取り戻してくれるんだと思います。


環境が変わるときほど、自分にも「大丈夫」を増やしてあげたい

あの頃の私は、
「もっと頑張らなきゃ。」
「早く元の生活に戻さなきゃ。」
そんなことばかり考えていました。
でも今なら、あの頃の自分にこう伝えたいと思います。
「焦らなくても大丈夫。」
環境が変われば、心が揺れるのは自然なこと。
暮らしが落ち着くまでに時間がかかるように、心にも自分のペースを取り戻す時間が必要です。
40代になると、家族のこと、仕事のこと、親のことなど、自分では選べない変化も増えていきます。
だからこそ、「今までと同じようにできない自分」を責めるんじゃなく、その時々の自分に合った暮らし方を見つけていくことが大切なんだと思います。
私も今では、「ちゃんとできた日」より、「今日は少し心が落ち着いていたな」と思える日を大切にするようになりました。
それだけで、暮らしの景色は少しずつ変わっていったように感じています。
もし今、環境の変化に心がついていかないと感じているなら、無理に元気になろうとしなくても大丈夫です。
まずは今日、自分が安心できる時間をほんの少しだけつくってみてください。
その小さな積み重ねが、きっとあなたらしい毎日を少しずつ取り戻してくれるはずです。
環境が変わるときは、暮らしだけでなく心も少しずつ揺れ動きます。
だからこそ、「もっと頑張ろう」とするよりも、安心できる時間を少しずつ増やしていくことが大切なのかもしれません。
このブログでは、40代女性が頑張る美容ではなく整える暮らしを見つけるためのヒントをお届けしています。
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